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最近待望のDVD化がされ(しかも当時劇場でもモノラルだった?ものが5.1ch化されて!)久しぶりに見ましたが、製作された時代の事情を抜きにしてもいい作品だと思います。昨今のちょっと特撮になるとすぐにCGを多用してペラペラの「画」をちりばめる作品に比べて、映画に「重み」が感じられます。小松左京氏の原作のプロットの緻密さに負うところが大きいのは事実ですが、あの時代に曲がりなりにも南極を始め世界各地でロケをやり、役者も使った上で映画としてまとまっている日本作品はこれくらいではないでしょうか?国会前道路の自衛隊登場シーンなんて今でも撮れないんではと思います。細かく見れば「原子力」の設定の潜水艦がおんぼろのシップ型でしかもディーゼル排気が出てるとか、浮上シーンはフィルムを裏返して使い回されてるとか、核爆発やサブロックのシーンは出来合いのものであるとか、気づくところは色々あるのですが、それは別の観点から楽しめます。「トップ・ガン」のミグがF5だったのに比べれば全然OKです(笑)。本当は10点といきたいところですが、唯一引っかかるのは草刈正雄がワシントンからチリの端まで5年かけて歩いて辿り着くシーンで、原作では辿り着くものの放浪中に気が狂ってしまい2度と正気には戻らなかった、となっていたのを無理矢理ハッピーエンドにしてしまったところで、これはやっぱり日本映画だな、と思ったものでした。まぁ原作通りにしたら一般受けはしなかったかもしれませんが、その方が感動も大きかったかも?と今でも思います。そうそう、今回DVDに付録で海外版の復活の日(日本版のサブタイトルでもあった「VIRUS」が本タイトルになっている)が入ってましたが、こちらは全然ダメダメです。[良:1票]