平成ゴジラ映画を撮っていた監督が、新「ガメラ」シリーズで受け .. >(続きを読む)
平成ゴジラ映画を撮っていた監督が、新「ガメラ」シリーズで受けた屈辱を社会派ドラマで見事晴らした、近年屈指のサスペンス大作。何といっても、歌舞伎町、銀座などで敢行した大ゲリラ撮影がすごい。渡哲也が身代金を持って犯人の言われる通りに都内を移動、その回りを何百もの報道陣が取り囲む。フィルム・コミッション(FC)がない頃の撮影がナマ生しく、興奮を呼ぶ。都にFCを設立した石原知事は、石原プロつながりで渡から現状を知らされたのかもしれない。犯人の意外性も結構、いける。終盤は淡々としすぎているのが難点だが、新米刑事の永瀬君もいい味だしていて飽きさせない。