みんな口では言わないものの、男も女も誰もが一度は想像(妄想? .. >(続きを読む)
みんな口では言わないものの、男も女も誰もが一度は想像(妄想?)したことのある話、もちろんそんなこと考えたことはみんな無かったことにしてる、それなのに50代でこの映画をそっくりそのまま作っってしまった近藤監督はえらい! これを見たすべての人間は身に覚えのあるゆえ恥ずかしくなり、もだえ苦しみ、うわーなんだよーいみわかんねーよとかいいながら最後まで見てしまう。 バイオリン?イタリア?バカヤロー キスもしないでプロポーズすんじゃねえ!ああなんだよ糞、てめえ、張り倒すぞ。雫たん雫たん雫たん。あんな女いないって。作家、だって。そんなファンタジー小説作って誰が読むんだよ、おいあの爺さんも明らかにサンタクロースだし。あの家族も雫のこと心配してんだか馬鹿にしてんだかよくわからないし、主人公たちがくっついたとたん、そばかす女と野球男がぱったりと姿を消すってところがまた脳内妄想的じゃない。最後エンドロールでちょこっとだしていいかげん。あのデブ猫だっていくらでもうまく使えそうなのになんかいなくなってる。家族のエピソードは結局何の進展も無い、ただこういう家族ですよって説明して終わり。カントリーロードを歌う雫の友達が何人かいて、後輩と歌おうとかいろいろあのでこっぱちの女が言ってて、あ、なんかあんのかなあ、と思ったら何もしない。野球の男だってあんな啖呵きって雫に告白した割にはあっさりといなくなる、普通野球とそばかすと主人公の三角関係がうまくできたんだから主人公がその間に揺れて、それにギター男まで入ってきて、とか考えるじゃない、でも何事も無く終わる、まあ結果的にうまいことくっついたにしろ、雫とギターがいるところに野球が出くわして雫が目をそらすとかそんなの素人でも思いつくじゃない。雫って相当無神経だぜ、だって野球男から告白されて、その瞬間はどうしようとかパニックになってたのに翌日になりゃあ平気でギター男と屋上で乳繰り合ってる、よっぽど図太いか馬鹿かどっちかだよ、こういうところも脳内妄想的だね。こういうところあげればきりが無い。大体雫が書いた小説の内容がぜんぜんわからない、シルクハットの猫とドレス着た雫が空飛んだり、宝石箱の中みたいなところにいたり断片的にきれいなシーンが出てくるんだけど、やっぱりある程度はどんな話か書かなくちゃいけないでしょう、HANA-BIに出てくるたけしの絵みたいに、素人が作った話、って設定なんだから、それだけで作ったら文句を言われそうなものでも、劇中話ってことで監督が本当にやりたいのを入れちゃったりできるわけじゃない。保健室の先生だっていわくありげな顔をしてるくせになにもなくまた途中退席だし、彼氏もギター習いにいった割にはそのことの情報がなんにもこっちに来ない。散々親にたて突いて修行に出た割には修行中「雫のことばかり考えてた」だって、やる気あんのかてめえ!? 結局この映画、何にも話がまとまってないんだよ。たぶん製作者はやりたいエピソードを入れてっただけなんだろうね。なんでデブ猫を出したからというと、「あ、こういう猫に連れられて街ヘ行くってのいいじゃん」ってそれでやっぱ最後は結婚だよね。ってそれでインチキくさい結婚で終わる。どうせいい加減なら妄想話で終わるならウエディングドレスに着替えさせて花畑を飛ばして、バロンとバロンの彼女、サンタクロースのおっさんも、デブ猫も全部出して、それでイメージをタブらしたりすりゃあいいじゃない。なんだかきれいなんだか汚いんだかよくわからない日の出のシーンで終わるよりよっぽどいいよ。まあ妄想しっぱなしでもいいけど、製作者は少しは自分のけつを拭けって。それと立花隆と岸辺シローってキャスティングってなんだったんだ?ったくもう。