雰囲気を楽しむ映画との評価があるけど、正にその通り。これは少 .. >(続きを読む)
雰囲気を楽しむ映画との評価があるけど、正にその通り。これは少年達が少年期を回想する形で描かれている映画なのだから、少女達が天使的なよくわからない存在なのは当然。何年たとうと死んでいった思春期の少女たちの心の中は誰にもわからない。「13歳の少女だった事がないでしょう?」というセシリアの言葉の通り。でも、よくわからない美しい雰囲気の中にも、思春期特有の閉塞感が感じられる。最後に出てきたパーティが「窒息」というテーマだというのも、少年少女達の心を感じさせるものがある。悩めるティーンの心は、透明で誰にも理解できない。理由なんかない。それが答えなんだろうね。雰囲気だけの映画というのは、監督の狙った通りだと思う。