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蝦夷や野生といったマイノリティを賛美するのはこの監督のお約束として・・・。善悪二元論にしたくないのは分かる。だが、結局何の結論も出さないことが、この映画の(ひいては宮崎監督の)限界だと思います。前述のマイノリティの住み分けなどあり得ない現代において、あの最後はないんでないの? あとそもそも、マイノリティ住み分けは、実は結局は差別的であるという事実に気付いてほしい。これは確かに映画であり、フィクションだが、宮崎監督の問題意識はどんどん退行している気がします。アニメーションをこれだけ議論の場におけるということはすごいことだとは思いますが。