主人公も含め、すべてのキャラクターの「魂の成長」がほとんど感 .. >(続きを読む)
主人公も含め、すべてのキャラクターの「魂の成長」がほとんど感じられなかった。悪人は悪人のまま、善人は善人のまま、たいした葛藤もなく時間だけが過ぎていく。その薄っぺらな人物設定は、「最初から最後まで人なつっこいネズミ」と何ら変わらない。もちろん、そのような映画だってアリなんだろうけど、それならばいっそ、コメディのスタイルをとったほうが良かったのでは? 「魂の葛藤と成長」を期待させるような語り口と構成は原作のテーマに合っていなかったのではないかと思えた。勝手な期待ではあるけれど。