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原作は文庫本薄いとはいえ上下巻あわせて600ページ近くもあり、おまけに兵士の肉親やソマリアの人々のインタビュー等々と情報量としてもかなりのもの。映画はあの内容で2時間30分近くもかかってるのだから、なにか視点を一つに定めなけりゃ、そら何時間かかることか。その際、原作もアメリカ兵中心の証言内容だったので、こういうアメリカ兵からの視点にならざるをえない部分はいかしかたないところもある。原作者のM・ボウデンはこう記す。ヘリコプターに乗っている男達はソマリアの事をよくしらず、~自分達はただ悪いやつらを打負かし、正気と分明を回復させるためにやってきた。アメリカは善でありソマリアのアディド派は悪なんだと。当然ソマリア民兵の描き方もああなるざるをえない。ただ最後のスタジアムに戻ってからのシーンはいらんなぁ。坂の上で見下ろす民兵とゲロを吐きながらクタクタになって走ってるレンジャー。あのシーンで終わってほしかった。銃撃シーンは秀逸。