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この映画は、タヌキたちが化けるところが良いのです。初めて観たとき目からウロコが落ちました。「あ、ホントに化けるんだ、タヌキって」と(笑)。しかもタヌキたちは、その変身術で人間に戦いを挑むのです。最高です。環境問題への主張ももちろんあるだろうけど、彼らが戦ったのは自分たちの住処を守るためで、人間が地球を乗っ取りにきた宇宙人と戦うのと大差ないと思う。誇りと意地をかけて戦争!ってノリは左翼っぽいですが…それで完敗して、世間に折り合いつけて生きているってノリも、学生運動とか団塊の世代を彷彿とさせますが…。すみません、なんだか失礼な感想かも。でも、もし監督の中にそういう痛みというか、傷のようなものがあるんだとしたら、この映画はそれをシニカルに笑い飛ばそうとしてる気もします。世代限定「癒し系」映画? いつだったかテレビでこれをやってたのを観て、そんなふうに思いました。