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<ネタばれあり?>。黙々と山道を行く二人の描き方が、とてもよかった。郵便を届ける先々で、自分の知らない父親を見たり、村人たちと交流したり、息子の世界が広がっていく様子が、押しつけがましくなく伝わってくる。そこから自然に生まれる父親への尊敬も、衰えた彼に対する寂しさも、仕事に対する心がまえも、なにもかもが自然で、わざとらしくなっていない、それがすごい。特別な事件など、起こらなくても良いのです。だってこのストーリーのメインは、父と息子の心の交流なわけだし? その交流のために「仕事」が必要なあたりが、これまた、父と息子の男同士ならでは、って感じでした。