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<1年半前に初めて見て以来、すべて同じ劇場で通算3度目の鑑賞> 奥田瑛二監督作品『少女』と並ぶ、監督の変態性が全面に出たという意味で、映画史上稀に見る異色恋愛映画だと思います。奥田作品の方は実際にご覧になって確かめていただくとして、本作でのチャン・イーモウ監督は、可憐なる主演女優、チャン・ツィイーの<顔>を偏執的なまでに延々アップで捉え続けます。そのしつこさは途中何度も笑い出したくなるほど。たしか松ちゃんも言ってましたが、監督はよっぽどツィイーのことが好きなのだ、なんて推論が当たり前すぎて、ほかに何か理由があったんじゃないのかと邪推したくもなります。あいにく私にはツィイーはもうひとつ好みのタイプではないのですが、もしツィイーの役を意中のあの子が演じたら、とか、将来本作のツィイーの顔の部分だけご贔屓のアイドルやらに挿げ替えられるソフトが開発されたら、な~んて下らないこと想像しながら楽しんだ、まだまだ飽きない3回目でした。