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(撮影ひとつ取っても)雑に作られた映画だな~。二本立てで見たもう一方の『スコルピオンの恋まじない』(ウッディ・アレン監督の近年の最高作!)が“平易に撮る”の優れた見本だったのに対して、こちらはどうにもお粗末な印象ばかり。設定自体01年の日本映画『木曜組曲』に酷似しているけれども、鈴木京香級の魅力ある俳優がひとりもいないのにもガッカリ。ミュージカルの最大の面白みであるはずの“歌いだす瞬間のスリル”をまったく感じられなかった(全曲イントロ付きだからね)のも大きな敗因ひとつ。音楽それ自体もダメでしょう。安っぽいセット(“豪華女優陣”を際立たせるにはちょうどよいのかも)や当然それに合わせたのだろう衣装も終始気になりました。