見るんじゃなかった。94年5月、その71年(!)の歴史を閉じ .. >(続きを読む)
見るんじゃなかった。94年5月、その71年(!)の歴史を閉じようかという大阪松竹座の最終上映(ほかに『風と共に去りぬ』『めまい』『北北西に進路を取れ』なんかもかかりました)で、そりゃあもうこの世のものとは思えないほどの巨大スクリーンで見て大感激したのがこの作品との最初の出会いでした。まさに宇宙的体験でした。その後、およそ9年間、あの時の感激を大切にするあまり、テレヴィやらヴィデオやら幾度の再見の機会を拒み続けてきました。それが。最近『2001年』と『2010年』が一緒になったLD-BOXを安価で手に入れ、ついうっかり見てしまいました。4畳半の自室で・真昼間に・カーテンなんて閉めちゃったりして・上下真っ黒のノン・トリミング版を・スタンダード・サイズの21型画面で……。安価で高画質、おまけに映像特典満載のDVDの登場以来、こだわりの映画ファンとて「映画は劇場で」なんて一概には言えない時代になってきましたし、常々どんな映画もいかなる状況であっても見ないままでいるよりはましだなんて思ってきましたが、本作に限り絶対に劇場で見るべきだと痛感したのでした。尚、点数は評価保留という意味で、現時点での平均点(7.7)を四捨五入したものです。