全編、血生臭い雰囲気の中、何かが違う気がする...そうです、 .. >(続きを読む)
全編、血生臭い雰囲気の中、何かが違う気がする...そうです、これを観ている観客をもあざ笑うかのように、衝撃のラストへじわじわといざなってくれます。蒸し暑い気温、単調に回りつづける天井のファン、謎が多い登場人物達。それぞれが観ている者を不安にさせてくれます。そしてラスト、真実を知った主人公が真っ暗な中をエレベーターで降りていく(落ちていく)シーン。それは天使が堕天使に変わり、地獄への階段を下りていくように悲しいシーンでした。デ・ニーロのルイ・サイファー(実は文字遊びで”悪魔”)の圧倒的な悪意に満ちた演技もゾゾゾとしました。