シブい!ジーン・ハックマンの抑えた演技も含め、全てが渋い!社 .. >(続きを読む)
シブい!ジーン・ハックマンの抑えた演技も含め、全てが渋い!社会に今ひとつ溶け込めない主人公が人を盗聴し、録音する。しかしこの行為が全く無意味であることは本人が一番わかっている。そしてせめて自分の仕事に意義をもたせようと奔走する。しかし最後に残るのは空しさのみ。結局依頼人も主人公も同じ穴のムジナ。狭い世界の中で社会でもがき苦しみ、ジワジワと忍び寄る見えない恐怖を実に見事に描いてました。ホント、これはホラー映画ですよ。主人公が過去に自分の仕事で人を傷つけてしまった事をさりげなくセリフに入れ、なんとなく人生に疲れているんだと思わせてくれる。こういった描写はすごいですよね。ラストなんてフレームアウトしたジーン・ハックマンを再度カメラが捕らえる所を見ると、これは一応立ち直った主人公の心の表れではないかと。考えると奥深いです。盗聴テクも面白いですしね。あ、若かりし頃のハリソン・フォードもおいしい役で出とります。