主人公を軸に映画を描くという手法が80年前にあったとして、こ .. >(続きを読む)
主人公を軸に映画を描くという手法が80年前にあったとして、この映画の主人公はポチョムキンという戦艦と労働者階級の人々なのだろう。甲板上の銃殺未遂シーン、有名なオデッサの階段、最後の艦隊戦、大きく山が三つあるんだが、どのシーンにも無駄もなく不足もない的確な演出がほどこされている。挿入されるカットはどれも象徴的な意味を持たされていて、映画のみならずその後の映像、写真などの芸術分野に多大な影響を与えたことだろう。この映画が映画史に残る名作と言われ続けるのは、コロンブスの卵じゃないけど、エイゼンシュテインは、今は普通に使われている映像手法を最初に作った人だからなんでしょうね。映像も革命してます。