ロリコン映画と一くくりにするほど単純なものではない。自己犠牲 .. >(続きを読む)
ロリコン映画と一くくりにするほど単純なものではない。自己犠牲愛を描いた作品だと思います。学もなく人からロクに愛されたこともない社会のはみ出し者というべき、一人の孤独な殺し屋が、初めて人を愛し、また愛される。最後の「愛している」っていうのは、広い意味でのセリフで、自分に対するメッセージでもある。自分を初めて愛することも出来たということ。それに「静」を感じる演出が素晴らしい。音だけ聞くと「静」なんだけれど常に二人の感情が高スピードで渦巻いてる。役者も巧いんでしょう。大げさな音楽も少なくてイイ感じ。グイグイ引っ張っていく強烈な演出と脚本だと思います。肉体的なアクションでなく精神的なアクション。密室で大切な人と一緒に身動きもとれず死を覚悟する、怖い。二人を徹底的なピンチに陥れさせようとし、そういうシーンが思い浮かんだからこそあの演出。相手が心から好きだからこそ「逃げろ」。レオンの遺した若葉を植えるマチルダの発言も素晴らしい。自分に対するメッセージでもある。人を愛すること、自分を大切にすることの大切さを描いた名作だと思います。