一作ごとに全く役柄が違うレベッカ・デ・モーネイが、この作品で .. >(続きを読む)
一作ごとに全く役柄が違うレベッカ・デ・モーネイが、この作品では異常性格者に付きまとわれる弁護士を好演している。「ゆりかごを揺らす手」では付きまとう側だったが、今度はそれの逆を演じたことになる。シチュエーションそのものはヒッチコックの「見知らぬ乗客」に似ていないこともない。「ケープ・フィアー」にも通じる系統の物語だが、本作品の場合、異常者が死に至るまでの筋書きの組み立て方にいささか御都合主義的なものを感じる。役者たちがいずれもいい味を出しているだけに、クライマックスの安易さがやや残念だ。しかしレベッカに免じて7点を進呈する。