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日本初のカラー特撮映画として名を残している本作は、リアリズムを極めたサスペンス的な作品に仕上がり、じわじわと観客を没入させる。今の怪獣映画に比べ、なかなかストーリーが進まないが、これはラドンの恐怖感を高めるすばらしい演出でもあるのだ。また、残酷描写に頼らずに、工夫されたシーンで恐怖をあおっているのがとても秀逸である。特に主人公の手の中で鳥の卵がかえり始め、そこから不気味な音楽とともにラドン登場シーンへつながっていく演出は、ほかのどの映画監督も思いつかなかったであろう名場面として、高く評価したい。[良:1票]