冒頭からまず引き込まれる。あのだるさ、悲しさ、むなしさ、見て .. >(続きを読む)
冒頭からまず引き込まれる。あのだるさ、悲しさ、むなしさ、見ていて非常に深くつきささるような寂しさをものすごく感じて胸につきささった。誰もがそれぞれに傷ついていてそれぞれにそれを克服していこうとしている手探り感が何とも痛々しくも励まされる。家族って何だろうなと考えるより、人それぞれの価値観のぶつかりあいってすごいなと感じた。確かに人それぞれ価値観は違うが、違うんだったら真剣にぶつかり合えばいいじゃん!というストレートなメッセージがまた観ていて爽快感というか、心に深く残る。ゲイとして生きてきた監督自身のカップル描写や演出、セリフがものすごくリアルで、それでいてものすごく笑えて微笑ましい。とにかく男性側のセリフが絶妙で演出も最高。ただ、残念なのが女性側のセリフにリアリティーが感じられない。残念~・・。廊下を歩く音とか息づかいとかそんな当たり前の事がものすごく普通に伝わってきて今までそういう当たり前の音が今までの邦画になかったな~とひしひしと感じた。久々の邦画に乾杯!(笑)前向きなラストも最高!