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見所は、グラム・ロックで語られるヘドウィグの半生なのだと思う。とことん悲惨なめにあわされるのに、なぜかユーモアたっぷりでわらわさせてくれる。へたすれば不幸話になりかねないのにカラリと明るいのは、誰も憎まなければ何も後悔しない、そんなヘドウィグの潔さのおかげでしょう。傷ついた分だけ、彼女は優しくて強い。だけどそんな彼女でも自分が一番必要だと思っていたものはてにいれることができなかった。そう暗示するラスト痛くて、切なかった。ちなみに私も「愛の起源」には、そんな哲学があったのか・・・とめから鱗がおちた気分でした。