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内容からして、ジャンル的にはホラー映画としてみると稚拙すぎる(個人的には評価は大幅に落ちる)ので、ちょっとオカルト味もあるサイコサスペンスといった方が、しっくりくるこの映画。やはり、ホテルの閉塞的空間だけじゃなく、時間が止まったかのような厳冬という季節の設定、そこに、ひと家族以外存在しない孤立感の恐怖と、そんな場所で、誰にも助けを呼べない状況なのに、じわじわ狂いゆく父親の存在を、ずば抜けた映像美とともに進行するストーリーは印象的。ただ、わずかに垣間見えるオカルト色は、今思えば、別に無くてもいいような気がする。それ以外の部分だけでも充分怖く、サイコサスペンス映画として完成しているので。