実写版「風の又三郎」や高畑の「セロ弾きのゴーシュ」など、映像 .. >(続きを読む)
実写版「風の又三郎」や高畑の「セロ弾きのゴーシュ」など、映像化された賢治の作品は原作を台無しにしているものが多いけど、このアニメはとても幻想的で素晴らしく表現できていると思います。キャラを時代や流行に左右され安い人間の姿ではなく、猫にすることで、抽象的で永遠的で、不思議な世界観を表現するのに役立っていると思います。宮沢賢治は猫が嫌いだったのにと批判した浅はかな学者もいますが、賢治は「猫の事務所」や「どんぐりと山猫」など、猫を主役や主要キャラとして扱った物語も結構書いてますし、わずか短い1つの詩から賢治は猫嫌いだったなどと判断するのはあまりに短絡的すぎ。ますむらひろしも、そのような反論をしてます。理屈っぽい人にはこの作品の良さは分からない。