終始燻り続けるカタルシス。思うに『リボウスキ』以来、この辺が .. >(続きを読む)
終始燻り続けるカタルシス。思うに『リボウスキ』以来、この辺がコーエン兄弟のアベレージか。綺麗な白黒と、それに映えるビリー・ボブは、さすがにそれ(だけ)が評価されているだけのことはある。が、白黒にした理由に「雰囲気作り」以上のものを見出すことができず、むしろ、その高過ぎる完成度が醸し出す「格式」に監督特有の「突破力」が負けてしまった感あり。DVD版のコメンタリーでも、その「遠慮」ぶりが如実に伺われ「やはり…」と嘆かざるを得ない。期待するが故に作品に望むハードルは高い…酷かなあ。しかし、このままではそろそろ「自己模倣!」の烽火が上がりそうで…が、頑張れッ…