2年前のボストンの精神科病棟は、映画のころと変わっていません .. >(続きを読む)
2年前のボストンの精神科病棟は、映画のころと変わっていません。床が、リノリウムからカーペットに変わったくらいでしょうか。それも、映画の舞台のような思春期の女性病棟での話です。それ以外の病棟は男女混合、病態も関係なく、自己統制できるかだけで運命が決まります。アメリカの医療が進んでいるなんて大間違い。5分チェックは当たり前。怒りを表現しようものなら、即刻拘束されます。自由なんてない。資格のない、力だけはある男たちに見張られて、解放される暇で耐え忍ぶだけです。人格障害に治療はありません。人格は人の基本です。人間として失格との烙印を押されたも同然。医療スタッフにとっては、ボーダーは得体の知れない生き物なのです。30年前から何の進歩もないことに、愕然としました。