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辛口採点している人があまりいなかったことに驚き。マイスター・エックハルトと双璧の神秘思想家アッシジの聖フランチェスコがこんな具合にいじられては全く浮かばれないね。映像美とドラマが乖離しまくっている。思想的には当時のトレンドのようなものだったが、今見ると古くささは否定できない。こういう現実離れのユートピア的思想はフランチェスコの実像とは似て非なるものだろう。同監督の「ロミオとジュリエット」は厚い原作のおかげで足らざるところが目立たなかった(ただし、よく観ると役者の演技を強調するような演出になっていない。主役2人の未熟さも考慮したのだろう。)が、こちらの薄いシナリオではどうしようもなかったようだ。それにしてもゼッフィレッリはここでも「ロミオと~」同様、美青年のスッポンポンを巧みに映像化して、おのれの秘めたる嗜好を満足させているなー(笑)。[良:1票]