3.実写映画版が好きだったのと最近気になっている監督、湯浅氏の作品という事で休日を利用して一気観しました。
スピーディーなカット割とテンポの良い展開のおかげで、最初から最後まで、全然ダレる事なく観られたので良かった。
また、独特なタッチの絵柄もとてもいい。
漫画みたいな細かい分割画面が独特!
卓球台とか、壁とか、線が曲がっているようないい加減さに最初は戸惑ったが、段々とそれがいい味に思えて来て、気が付けばハマっていた。
登場人物達は皆悩みを抱えていて、それぞれが人間臭さに溢れている。彼らの心理描写が非常に丁寧に描かれている為、脇役に至るまでそれぞれの人物の立場が理解しやすく、感情移入できた。
才能がある者とない者。努力した者としない者。勝った者負けた者。
勝負の世界の残酷さをきっちり描きつつも、決して敗れたものを突き放したりせず卓球を諦めた者にもちゃんと救済の道を示している所が、湯浅監督らしい優しい視点だなぁと感じた。