★1.《ネタバレ》 架空の国ヘルベチア共和国の、とある辺鄙な砦を守護している「第1121小隊」に所属している五人の女性兵士が、やんわり繰り広げる日常系アニメの秀逸作。
「まったり」と「混沌」が同居したような世界観で、これは架空欧州が舞台のゆるふわミリタリアニメ?と思っていましたが、舞台である時告峠(スペインのクエンカがモデル)の美術設定やら、「世界が緩やかに終末を迎えている」ように見える時代設定が、物語に独特な深みを持たせている。
全12話、前~中盤はキャラクターや世界観の掘り下げと、時告峠と住人たちによる交流劇、終盤は敵国「正統ローマ帝国」との和平の講和は成立するのか?それとも会戦か、といった緊張感のある展開です。
岸田メル原案のキャラクターの可愛らしさや、金元寿子の初々しい演技も勿論ですが、物語の世界観や文化背景の丁寧な構築に魅了され、最後まで観て楽しく鑑賞できました。
8話の「電話番・緊急事態ヲ宣言ス」は、個人的には面白いのですが「乙女の膀胱になんてことを!」という意見もある賛否の分かれるエピソード。うーむ。万人に薦めにくい、減点対象かも。
最終回後、「二期決定!」というエイプリルフール・ニュースを見て立腹に次ぐ立腹の末、ありえない位に悶絶しまくったのを思い出します。死ぬまでに聖地巡礼してみたいアニメですが、スペインは遠い… 【aksweet】さん [DVD(日本アニメ)] 9点(2017-12-31 04:51:28) |