1.《ネタバレ》 スポーツ系では定番の必殺技が全然なくても
しっかり描ききるとこんなに面白くなる。という事をしっかり証明しきったアニメでした。
23話だったからこそ
個々の成長がしっかり描かれた事で
クライマックスへの爆発につながった感じがするので
これを描写するのは2時間ぐらいの映画では厳しいだろうなぁって思ってました。
脚本が幕之内一歩の声優さんと聞いてなかなかびっくりでしたが
この作品は脚本・演出・作画・声優・音楽が非常に高水準でした。
「ハイキュー」でもそうですが
スポーツものをしっかり制作できるのは
流石Production IGです。攻殻機動隊の会社から印象がだいぶ変わりました。
脚本含めた構成としては
作品によっては10人くらいでてきた場合に
どっちがどっちだっけ。って事になりえそうですが
一人ひとりを台詞とかで過剰に説明する事なく丁寧で描いた上に
それぞれに個性が生まれ、
そして箱根での掘り下げでより感動が生まれましたと思います。
しかも、こいつ以外は微妙みたいな事もなく
結果10人全員が好きになってしまう自分がいましたねぇ。
素人含めた10人が箱根に出れるというのは
現実的にだいぶ厳しいとは思いますが
圧倒的エースがいて、地道な練習の繰り返しの描写で
そこの違和感は個人的には感じなかったです。
その違和感を消したのが
地味にハナちゃんという存在がいい味だしてました。
マラソンでは応援の力って非常に大きいですからねぇ。
そして過剰なエフェクトとか全然ないのに
ランナーのすぐ側にいるように思わされる
作画の力。結果が想像できるレースですらも
感動や緊張感を感じれるのがなかなか凄いです。
特に襷をつなぐ際に丁寧な作画。
想像以上です。
その感動をより高めたのは林ゆうきさんの音楽ですねぇ。
ハイキューやヒロアカでも良い音楽だなぁって思ってましたが
この作品でも非常に良かったです。
と、絶賛コメントばかりになりまして、
9点か10点かで迷いましたが、
個人的にだいぶ響いたので10点にします。