2.《ネタバレ》 先ず、作画や動画、美術の「ガチで殺りにいく感」が凄まじく、京アニ・オブ・ザ・京アニといった緻密な佇まいに驚かされる。
脚本も「君(観客)が泣くまで殴るのをやめないッッッ!」といったジョジョ顔負けの徹底ぶりで、泣かしにかかってくる。ズルイ。
そして郵便社の社長、少佐、ドールたち、顧客たち、等々の面々が、兵器機械然としたヴァイオレットを「人間」に仕立て上げていく様が、何しか丁寧で精緻。ちょっと盛りすぎか?と思わせる情感たっぷりめの演出も、まぁご愛敬だろう。
そこに確かにあった「想い」が、最終回の航空祭で千々に蒔かれた無数の手紙であると言う締め括り方が美しく、涙を誘う。素晴らしいピリオドだった。
という事で、劇場版は蛇足だと思う。