4.《ネタバレ》 放映当時、私はいわゆる水商売に身を粉にするという状況でした。忙しすぎて、テレビとか観ているヒマがなかった。つぶやきシローがつぶやいているトコロも、パイレーツの「だっちゅーの(むぎゅ)」も、結局リアルタイムで観ていない。当然、同時期に流行したエヴァンゲリオンとやらも、観ていなかった。
ラウンジで「一部ホステスや一部のお客が夕方放映しているアニメについて語り合う」という常軌を逸した状況からするに、やんわり社会現象になりつつあるアニメなのだろう、と、ヲタ業界から若干の距離をとっていた当時の私は冷ややであった。
やがて、水商売というブラック企業顔負けの日常が災いしたか、数年後に体やらココロやらが病み足を洗う羽目となった。
ある程度の金銭的余裕はあれど、やる気やら日常に対するモチベーションやら忙しさに感けて放置してた恋人だとかが、ネコソギ消失した。
そんなユルユルな消失感に苛まれている時に、ふと「そういやエヴァンゲリオンとか、全然わかんねぇ。観とくか」と、レンタルビデオ店から本作を借りてボヘーと観ていた。
テレビシリーズ、劇場版をも鑑賞した。
「エヴァで人生観が変わった!」とまでは、流石に言えないイイトシしたオッサンだ。だけど、イイ意味でも悪い意味でも、エヴァを観るには悪くないタイミングだったなぁ、と、当時を振り返りたくなる45歳の新春であった。
冷静にレビューするなら、作画の荒れや「動画もコンテも間に合ってない話数」などの減点対象が多いながらも、脚本やら世界観の妙味や残酷さは、アニメ史に於けるターニングポイントに成ってしまった感はある。
何だかんだで、もう23年前の物語なんだよなぁ…(自分語り、長ぇよ!)
蛇足ですが…「髪の毛を後ろでくくるオトナのオトコにロクなヤツはいない」という理由で、加持が今でも大嫌いです。(管理人さん、すまぬ)