1. <ネタバレ>先ず、作画や動画、美術の「ガチで殺りにいく感」が凄まじく、京 .. >(続きを読む)
1. <ネタバレ>先ず、作画や動画、美術の「ガチで殺りにいく感」が凄まじく、京アニ・オブ・ザ・京アニといった緻密な佇まいに驚かされる。
脚本も「君(観客)が泣くまで殴るのをやめないッッッ!」といったジョジョ顔負けの徹底ぶりで、泣かしにかかってくる。ズルイ。
そして郵便社の社長、少佐、ドールたち、顧客たち、等々の面々が、兵器機械然としたヴァイオレットを「人間」に仕立て上げていく様が、何しか丁寧で精緻。ちょっと盛りすぎか?と思わせる情感たっぷりめの演出も、まぁご愛敬だろう。
そこに確かにあった「想い」が、最終回の航空祭で千々に蒔かれた無数の手紙であると言う締め括り方が美しく、涙を誘う。素晴らしいピリオドだった。
という事で、劇場版は蛇足だと思う。
2. <ネタバレ>原作を読み、再び鑑賞。
蒸気機関車乗っ取り事件の手前辺りか .. >(続きを読む)
2. <ネタバレ>原作を読み、再び鑑賞。
蒸気機関車乗っ取り事件の手前辺りから原作では少佐の生存が確認されていて、ヴァイオレットとの再会と2人の交流が描かれていたが、アニメ版では少佐が死んだ事になっているのね。もしかしたら、劇場版で明かされるのかなぁ?
これはヴァイオレットが自分を取り戻して行く物語である。
戦争によって引き裂かれてしまった小佐との絆。
それを癒してくれる自動書記人形の仕事。
人を殺すための道具に過ぎなかった彼女が、手紙を書くという仕事を通して、人に希望を与えて行く物語。
なんて優しさに溢れた作品だろうか。