1.《ネタバレ》 全19巻の中で、作品の方向性が大きく変わってきます。心温まるエピソードのオムニバス的な1,2巻。ジャンプ典型バトル・トーナメントの3~12巻。魔界へのトンネルを開こうとする男・仙水を通して、人間の業を描く13~17巻。そして、魔界の権力闘争の末に、非日常を日常に同化させていくことを幽助たちが選んでいく18,19巻。
週刊連載というスタイルで編集者ともぶつかる中、作者が本当に描きたかったのがどういうものかは分かりません。とはいえ、これほど幅広く描けるということが、作者の才能を如実に表しているように感じられます。絵柄の秀逸さも含め、「冨樫すげーよ」と思わされます(笑)。