1.《ネタバレ》 読了したのはつい5年程前。後輩に薦められてだった。【ガラスの仮面】が昭和の少女マンガの傑作なら、少年マンガの傑作はこれだと確信する。勿論時代背景は昔のものだし、『打撃系格闘技の技は一撃必殺』というフィクションを読者に事実と誤認させたけれど(笑)、理想を高く持ちストイックに、しかし全身全霊で努力し実現させる生き方の気高さとカッコよさを広めたという伝説のマンガであることは思い切り納得した。それを実現させるために闘う過程において心で結ばれる者たちの姿、生き様も美しい。異なる方法をとりながらも最後には共闘した2人の主人公は間違いなく男の鏡。負の主人公である神竜が理想社会を目指した理由も、正の主人公・流が特攻前夜に語った信念にも共感する。最もワタシが一番好きなのは大田原。回を追う毎に人情と愛情がパワーアップしてるから。古き時代の普遍の志を語ったこの物語、初にして文句無しの満点献上!