1.この漫画が何故に世間で高評価なのか、私には理解できない。所詮漫画ですから、北斗神拳のムチャクチャっぷりや、敵の使う拳法のハチャメチャっぷりは許します。絵的なパースの狂いもご愛敬。でも、現実にはあり得ないとかそういう問題ではなく、この縒れて捩じれた話には我慢ならない。当時の『ジャンプ』の悪い癖で、ムリヤリ話を引き延ばしたおかげで、最初の設定など何処へやら……。ご都合主義の雨霰! 無理に無理を重ねて、序盤、中盤、終盤と全く違う話になってる。ま、一度連載が途切れたせいもあるんだろうけど……。それにしても最初の間違いはユリアを生かしておいた辺りからでしょう。しかも拳法のけの字もできない女が南斗聖拳の大将の一人っスか?! どーゆー流派やねん? さらに話は捩じれて、連載当初極悪人だったラオウなんぞは最期にはヒーローですよ。ラオウとその愛馬の身長は伸縮自在。もー、この世の生きモンやないぞ、こいつら! 大陸と戦う辺りに至っては、この段にきて続々と新事実が発覚。ケンシロウに訊きたい。お前、どんだけ自分のこと知らんねん?! 結局、ある意味『スターウォーズ』にも似て、世間を巻き込んだ壮大な一族内喧嘩だったという……。アホくさ。