2.《ネタバレ》 最初の「ともだち=フクベエ」の正体が分かって、少年時代のエピソードの謎が解けた時点で終わっていたほうが、この漫画の評価は高かったと思う。中盤まではなかなか興味のひかれる内容だし、登場人物の子供の頃の繊細な感情(特に少年時代のフクベエの劣等感)の表現などは非常にうまいと思った。ただ「フクベエ」が死んでからは全く興味のわかないエピソードがだらだらと続き、キャラクターにも全く魅力を感じなくなっていた。悲しいことに、漫画を読む目的・興味は第二の「ともだち」の正体が誰かという事のみになってしまう。そして最終巻で第二の「ともだち=カツマタ」の正体が分かるのだが、ストーリーともほとんど関係のない人物で、拍子抜けしてしまい、唯一の楽しみもあっけなく一瞬で消え去ってしまった。感動も驚きも何もない最悪のラストでした。