1.時代劇史上ここまで卑怯な主人公も居ないだろう・・「勝った」と思って相手が背を向けた途端、背中からズブッという勝ち方がほとんど。単に「市井で傾き者同士が争う」という話であればかなり面白かったと思いますが、中途半端に幕府を持ってきたのが失敗。武士階級は「お家や領地の存続の為にどういう死に様ができるか」が人生のテーマ。中国の皇帝じゃあるまいし、将軍やその取り巻きが不死の為に(しかも市井人を犠牲にしてまで)躍起になると言うのは武士の考え方としてまず有り得ない。この辺りは中国・朝鮮人系の戦時中の捏造話を連想しウンザリしてしまう。また逸刀流の面々はその出立ちからしてかなりの遊び人。しかも「いつも生活の為に市井を駆けずり回っている」のであれば修練の時間がほとんど無いわけで、彼等の強さに説得力がまるで無い。絵も語りも力のある人だけに何か勿体ない感じ。