8.《ネタバレ》 完全版で、ナメック星編まで読みました。ここが限界です。とにかく、信じられないくらい強いフリーザを一撃で倒すトランクスもかなわない人造人間という設定に、無理がありすぎ。それを地球人が作ったというのも……。無理やり引き延ばしているだけだし、戦い中心で作劇がパターン化されてしまいました。
やはり面白いのは、マジュニアとの天下一武道会まで。まあここでもけっこうな格闘漫画ですが、まだ持って行き方が納得できます。サイヤ人以降は敵が強すぎてついていけません。
中でもよかったのは、ピッコロ大魔王を倒す件。自分にとって大切なものを奪ってしまった相手を渾身の一撃で破り、涙を流して「勝ったぞー!」と叫ぶ悟空。悟空が戦いに勝利して泣くなんて、この漫画で最初で最後かもしれません。それほどの思いがこもった一撃であり、感動的でありました。
それから神様のもとで修行し、悟空は肉体的にも精神的にもほぼ完成されたので、そこで終わっておけば非常に美しかったと思いますが、世の中ままならないものです。