2.星里ちもるが「りびんぐゲーム」で青年誌に現れたときは本当にビックリした。徳間で魅せたベタだけどホンワカ面白い作風がスピリッツで通用するのか?と、思った。完全に杞憂でしたが。
とにかく星里作品はコメディとシリアスの絶妙な匙加減、流石にうまい。二宮ひかるの作品でも思うことだが「こんな女の子、ホントに居たらうっとうしいだろうなぁ」と思っちゃうヒロインも、何でか星里(二宮)作品のヒロインなら許せてしまう。う~ん。それが作家性というモンなんでしょうか。
こういう物語を、他の作家が描くと下品になったり暗くなったりするんだろうけど、星里ちもるはそういうギリギリな所を難なくエンタテイメントに仕上げてくる。