1.医療ドラマはどちらかというと苦手なんだけど、これは別。この手の話にありがちな押し付けがましい感動がないのがまずよい。天才外科医の活躍を描くのに並行して、利権と理想をめぐって渦巻く政治的な権謀術数が展開していく。『ブラックジャックによろしく』みたいな湿っぽさがなく、硬質のサスペンスとして仕上げられている。乃木坂さんの絵もよい。この人は人体を描くのがとても上手いのですね。女性キャラなんか必要以上に色気がある。外科手術シーンの多いこの作品にとっては適材だと思う。ちなみにドラマ版は徹平くんがかっこよすぎてびっくりでした。