1.永井豪氏は、ギャグからSF、怪奇物まで、その作品範囲と作品量は現在多く活躍する作家の比ではなく、また現在も活躍する漫画界の大御所の一人であろう。
『デビルマン』などは、海外でもその評価は高くあの『エバンゲリオン』も多くの影響を受けているといわれている。そんな数多くの永井豪作品であるが、大きく評価できる作品は、『デビルマン』『凄ノ王』そしてこの『手天童子』であろうと私は思う。
そしてこの手天童子は、『デビルマン』のような行き当たりばったり・・・でなく、初めから計算され、しかもその展開は現代過去未来にかつ、精神世界から宇宙空間に及ぶまでを舞台とした壮大かつでも、しっかりまとまった良作だと感じます。
また、とかく、永井氏の作品は、女性は読みにくいと考えれらるが、この作品は、比較的女性も読みやすい部類の作品ではないかと思います。