1.この漫画の大ファンだったが、ここ10年ほどはほとんど忘れていた。
それでも捨てることはできず、ちゃんと本棚には残っていた。
今回久しぶりに読み直したのは、大御所キャメロンによって製作費187億円と言われる超大作として映画化されたから。
久しぶりに読んでも、最初のうちは抜群に面白い。
SFのアイデアも面白いけど、なんといっても主人公ガリィが、幼女から思春期のように精神的に成長すると同時に、格闘技も、そして作者の画力も上がっていくからたまらない。
その興奮は、4巻、モーターボール編でピークを迎える。
ところが、その後はちょっと様子がおかしくなる。
そして7巻でケイオスなんて理解不能なキャラが出てきてからは、もうちょっとついていくのがつらい。
9巻でなんとか話をまとめて終わらせるから、読後感は悪くないけど。
ところで今回の映画のタイトル「アリータ」ってなんだよ?って思ったけど、9巻でちゃんと「アリタ」って名前が出てくる。
これはさすがに覚えてなかった。
キャメロンすげ~。
と思ったら、実は、海外版の漫画では最初から「Alita」って名前で売られていたそうな。
でも、こんな前半だけが抜群に面白い漫画をよく見つけて、よく忘れずにいてくれたもんだ。感謝。