2.《ネタバレ》 とりあえず、過去編が長過ぎでした・・・。あーんなにページ費やすだけの重要なエピソードだったのかなぁ?と。確かに柳沢教授が教える人になる、人生を全て学ぶ事に費やす事になる、その切欠となるエピソードな訳ですが、あのエピソードが続いている間はちょっと単行本を買い続けるのが苦痛でした。さて、当初は柳沢教授のキャラクターの面白さが際立つ物語でしたが、最近やや気になるのが、いかに柳沢教授が優れた人であるのかを語る、『水戸黄門』や『裸の大将』的な物語ばかりになってきたこと。安定路線にハマりこんだ、という感じでしょうか。少年時代、青年時代、現在と基本3つの舞台を自在に飛んでおりますが、現在の教授は以前に比べると与えるばかりで得る事が少なくなってきたように思えます。必然的に教授自身よりも教授の周囲に目がゆきがちになり、それはちょっと淋しいかな、って気もします。