2.《ネタバレ》 私は以前、桜新町に住んでた事があるんですけど、ここはなにを隠そう「サザエさんの町」でして、長谷川町子美術館なるものがあるんです(入場料とられます)。それでいろいろ見ていて思ったんですけど、元々は漫画の方は4コマなわけですよ。で、何故に4コマだったサザエさんがこれほどまでに国民的キャラになりえたのか、というと、それはやはり「親近感」に要因があるんだろうと思うわけです。まず初めに、サザエさんの世界、すなわちサザエさん一家、ご近所、知人、学校の友達、先生、会社の同僚からペットにいたるまで、街丸ごとクリエイトしているわけですね。そしてどの登場人物も、どこにでもいそうな普通の人たちなわけです。へんてこなのはサザエさん一家の名前ぐらい。この名前が全部海にちなんでるもんだから「覚えやすい」。ですから、サザエさんの世界にすんなりと、無理なく入っていける。我々が日頃言う、ご近所の○○さん、とか同僚の○○さん、なんかと同様に、サザエさんがそのカテゴリーにすんなりと入ってこれる。サザエさんがいまや老若男女誰でも知ってる知名度を持つにいたる所以は、それが単に長くテレビに出演しているからというだけではなく、この作品自体が持つその親しみやすさに要因があるんだろうと思う。漫画って大概はアニメ化すると叩かれるのがオチですけど、サザエさんの場合はアニメ化が大成功した希有な例だと思う(4コマ漫画としては6点ということで・・・)。