8.主役キャラが不死身な漫画は数あれど、ここまで不死身に頼りきりな主人公はなかなか居ないのではないか? そう、不死身であるが故に強くなる努力を放棄し、敵を倒すときは大体が死んだと見せかけて背後から不意討ちとかそんなんばっかという…(笑)ある意味斬新な主人公だと言えるだろう。 しかし、この漫画の面白い所は主人公ばっかりが強くて目立つわけではなく、他にいっぱい主役級の格好良いキャラクターがゴロゴロ出てくる点である。後半は主人公の影が薄くなり、色んな勢力の複雑な戦いに突入し、群像劇としての面白さが炸裂しているので最高だ。 個人的にはとにかく瞳阿が好き! 【ヴレア】さん 9点 [全巻 読破](2018-01-15 18:23:08) |
7.最近脇役に凝りすぎて肝心の主人公とヒロイン そして天津の関係性が薄くなっています。 このまま凛は天津が破滅するのを見届けるだけなんでしょうか。 馬が強すぎることも含めて、いろいろ微妙です。 【ゆきち】さん 4点 [全巻 未読](2009-08-15 01:16:20) |
6.凛(お座成り気味)をヒロインとして軸にし、蒔絵(神)、百琳(拷問上等)、目黒(罵詈)と、続々と登場する飽きさせない女子キャラが、とてもいい。(馬鹿発言) 下手をすれば本筋よりもキャラ魅力や物騒な刀剣設定で読まされているような気も。 エキゾチックと無国籍風のマッチングされた絵も面白いし、好きなんだが。 だけど復讐劇って、ある程度の予想からは外れないし、まぁ、どういうラストに落下させるのか、見物。 【aksweet】さん 7点 [全巻 未読](2009-04-02 20:50:09) |
5.時代劇史上ここまで卑怯な主人公も居ないだろう・・「勝った」と思って相手が背を向けた途端、背中からズブッという勝ち方がほとんど。単に「市井で傾き者同士が争う」という話であればかなり面白かったと思いますが、中途半端に幕府を持ってきたのが失敗。武士階級は「お家や領地の存続の為にどういう死に様ができるか」が人生のテーマ。中国の皇帝じゃあるまいし、将軍やその取り巻きが不死の為に(しかも市井人を犠牲にしてまで)躍起になると言うのは武士の考え方としてまず有り得ない。この辺りは中国・朝鮮人系の戦時中の捏造話を連想しウンザリしてしまう。また逸刀流の面々はその出立ちからしてかなりの遊び人。しかも「いつも生活の為に市井を駆けずり回っている」のであれば修練の時間がほとんど無いわけで、彼等の強さに説得力がまるで無い。絵も語りも力のある人だけに何か勿体ない感じ。 【番茶】さん 6点 [全巻 未読](2008-12-28 00:11:46) |
4.思い入れのある方も多いようですが、私にとって「いろいろ、ごちゃごちゃしていて、暇つぶしにもならない」ものでしかありませんでした。ごめんなさい。 【みんな嫌い】さん 4点 [全巻 未読](2008-12-27 18:53:10) |
★3.《ネタバレ》 仮想の江戸を舞台にした破天荒でありながらリアリティ溢れるチャンバラアクション。 作者の高い画力が光ります。 主人公の万次はラマの老尼僧によって不死の蟲を施された元旗本同心。そんな彼が、道場を潰され、両親を目の前で惨殺、嬲られた復讐に燃えるヒロインの少女と出会い、共に復讐の旅に出るところからストーリーがはじまります。 この作品の素晴らしいところは、作者の独特で高い画力もさることながら、なんといっても敵役天津影久が完全な悪党ではない複雑なストーリー構成にあるでしょう。 ヒロイン凛の仇、天津と彼の率いる逸刀流の面々が、一部の小悪党を除いてすばらしく格好良いのです。そして、そんな彼らをつけ狙う万次たち以外の第三勢力の存在。この勢力のキャラたちもまた全員がすこぶる魅力的。そんな彼らが織り成す複雑で入り乱れた人物模様。魅力的過ぎる彼らの、主人公をそっちのけでの壮絶な覇権抗争。まったく主人公が登場しない展開に若干首を捻る部分も(笑)ありますが、そこがこの漫画の面白いところ。長期に渡った物語もそろそろクライマックス。いまもっとも続きが気になる作品です。 最後に一言。乙橘蒔絵さんサイコー! …おそまつさまでした。 【暁】さん 10点 [全巻 未読](2008-10-16 04:56:48) |
2.作画が独特でカムイなんかの時代劇画風、台詞も大人の時代劇みたいな感じで難しかったりするんだけど、主役が不死の肉体だったり、衣裳が現代風だったり、どことなく今の時代の少年漫画な要素もある変わった漫画。最初は不死身の卍と復讐に燃える凛が、肩に好きな人の顔を移植してる奴や、卍と同じ不死身の奴や、忍者風な奴など奇妙で不気味な剣士達を倒していくとゆう、少年漫画でありがちな展開なんだけど、途中から、様々な背景をもつ脇キャラが多数登場し、色々な組織の思惑も絡み、物語も単純な復讐劇から微妙に離脱して、複雑化していく。刀だけでなく結構変わった武器も色々登場し、ディティールも興味深いが、なんといっても構図がかっちょいい。それにしても卍は一応主人公なのだが、弱いですわ~。手足を切断されたり、頭に穴をあけられたりと、なのに死なない。こんな卑怯な主人公はあまり観たことないです。でも夢中で読んでしまいます。もう一人の主役、凛に悲壮感があまりないのがちょっとあれかな。 【なにわ君】さん 7点 [全巻 未読](2008-08-26 22:57:58) |
1.《ネタバレ》 私がこれまで読んだ漫画全ての中で、先頭をひた走る2トップは「寄生獣」と、この「無限の住人」ですね。他の多くの戦闘系漫画にありがちな「この敵を倒すと次はもっと強い敵が出てきて、それで主人公も新たな必殺技を編み出して成長していく・・」みたいな展開は全くありません。むしろ本編はその逆で、主人公の凛はからっきし弱いままだし、用心棒である卍も最強どころか登場人物全体の中では中の上の強さ、しかも話が進むにつれて段々と強くなっていく感じも全く無し。宿敵である逸刀流のボス「天津影久」も最強ではなく、その上にはどうしても到達できないほどの強い剣士が序盤から存在しており、強力な剣士は序盤に多く登場して消えていく、といった独特な設定になっています。ここまで書くとつまらない感じがするかもしれませんが、読んでみるとこれが実に面白い。・・・で、何が面白くさせているかと言えばズバリ「脇役たち」です。一人一人に影があり、奥深さがあるんです。映画も同じですが、脇役たちが光ってる作品は良作が多いですよね。それから、この漫画を語る上において忘れてはならないのがカメラワーク。画風については賛否が分かれているようなので触れませんが、この作品のカメラワーク(漫画なのでカット割りと言うべきでしょうか?)はかなり秀逸で、この作品をそのまま絵コンテにして映画が撮れるくらいの凄さです。月刊誌への連載漫画のため、1~2年に単行本1巻というスローペースですが、発売日が楽しみでならない唯一の作品です。 【長毛】さん 10点 [全巻 未読](2008-02-24 02:27:43) |