6.《ネタバレ》 表紙の絵柄と中身のバキっぽい雰囲気で何となく避けていましたが、紛れもなく名作です。 ナレーション(語り)によってゆっくりと進行する一瞬の斬り合いは、見ていて変な汗が出るほど緊張感をもって描かれています。 欲を言うならば、ガマ剣法の人など、サイドストーリーが未消化のまま完結してしまっているためそこが気になりました。 調べると、源之助が腕を失ったあたりから作者も精神的に参ったそうなんですね。それで あのようなキャラクターが生まれたという背景があるようです。
キメラアント編の頃のハンターハンターに強い影響を与えたというのもよく分かりますね。 【アーウーマンデ】さん 9点 [全巻 読破](2018-03-17 12:47:59) |
5.《ネタバレ》 南条範夫のソリッドな文章描写と、山口貴由のエロティックな筋肉描写が、恐ろしいほど噛み合っている。
蛇足ですが、個人的には牛股権三郎の「にぱ!」とした笑顔が好きだ。超好きだ。
しかし「腸(わた)を撒くのをやめさせい!」と叱られるシーンは、壮絶すぎて不覚にも笑ってしまった。
「腸(わた)を撒くのをやめさせい!」って叱られる人間なんて、平野耕太のキャラか牛股権三郎くらいだ。 多分、この世にはいまい。
多分、死ぬまで言わないだろうし、言われないであろう名台詞。 【aksweet】さん 9点 [全巻 未読](2012-08-13 02:09:47) |
4.《ネタバレ》 史実に基づいているという設定にまず驚きを覚えました。グロイ描写もありますが、確かな画力としっかりしたストーリーで一気に読まずにいられません。素晴らしいです。 【ジャッカルの目】さん 10点 [全巻 未読](2011-01-01 22:40:51) |
★3.グロい描写が多い為好き嫌いが出そうだが 個人的にはかなり好き。 ありえない技なんだけど子供の頃読んだ必殺技vs必殺技的な 漫画のワクワク感を久しぶりに思い出した。 ラストの盛り上がりやオチも最高だった。 主役の二人以外の話もいつか漫画にする予定らしいが 蛇足となるか怖い反面期待感もある。 【Dry-man】さん 10点 [全巻 未読](2010-11-23 13:11:15) |
2.南條範夫の小説「駿河城御前試合」を独自のアレンジで描くエグキモ時代劇。漫画の表現そのものがトラウマ的なキモさなんで、展開そのものは目新しくなくても、グイグイ引き込まれる。台詞も少なめだけど、画だけでグイグイ引き込む。人間の精神や肉体の暗部を表現する漫画パワーは作者の気迫を感じる。だから怖いものみたさでドンドン読んでしまう。台詞のない場面の画もさらっと飛ばさず、その画の裏に秘めた色々な事を考えつつじっと観てしまう。内容は盲目の剣士と隻腕の剣士の決闘からはじまり、その過去へとさかのぼる。彼らの間にいったい何があったのか?とゆう感じで。剣の必殺技も魅力的。理にかなってそーで奇想天外な必殺技。意外と知らない侍時代の世界観も、なるほど~と思い、ある意味、時代劇の見方がかわってしまった。ちなみに小説も読みましたが、細かいストーリーは全然違う。でもこっちも変キモ剣士多数登場でわりと楽しめました。 【なにわ君】さん 10点 [全巻 未読](2008-08-11 17:10:50) |
1.そんなバカな、というキャラと必殺技のオンパレードだけど、驚異の演出力でぐいぐい引っ張る。残酷でエロもある異色作ではあるけれど、一気読みは必至の面白さ。敵役よりも主人公位置にいる藤木源之助のがろくでなしに思えるのは気のせいか? ていうか敵も味方もばけものばっかりだ(とくに岩本虎眼がやばい)。巻を追うごとにテンションは上る一方で、新刊がほんとうに待ち遠しい。 【no one】さん 8点 [全巻 未読](2008-01-01 21:22:45) |