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プロフィール
コメント数 33
性別 男性
年齢 61歳
自己紹介 もう40半ばのおじさんと呼ばれる年で、こどもも3人いますが、いい年こいてマンガの単庫本1000冊以上、アニメ映画などのDVD多数・・・きっと、嫁はあきらめ顔でしょう!
このページの紹介で見た映画(DVD)も多数あり、いままでこのページにお世話になってきました。
少しは、私自身も情報提供をしていかなくっちゃかな・・・?と思い参加させて頂きました。
よろしくお願いします。

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1.  章太郎のファンタジーワールド ジュン
石ノ森氏の才能によって生み出された作品であると感じる。 それまでのマンガの常識を覆すほぼ吹き出しがなく文字がなく連続した絵のみで構成されたきっと、氏自身20代後半の新しいものを追い求める気持ちが生み出した野心作と感じる。 手塚治虫氏に『こんなものはマンガではない!』と評価されたが、後に手塚氏自身が嫉妬心から言ってしまったという逸話は有名である。手塚氏の漫画界における功績は言うまでもないが、そのたくさんの名作をこの世に残せたのは、手塚氏の異常な負けず嫌いの性格が作用しているとも言われる。他の作家や漫画界自身にブーム的作品が現れると、そのジャンルで手塚氏自身新作を発表しぶつけてきた・・・ということは、有名である。たとえば、妖怪ブーム(鬼太郎とか・・・)に対して『どろろ』を発表する・・・などで有った。従来のマンガを作成する能力には『豊富な情報量によりきちっと構成された興味をそそるストーリー作成』と『お話を好感の持てる絵に表わす能力(キャラクター作成も含む)』が主軸であり、この2つに対して手塚氏は誰にも負けない卓越した能力を有してたのだと思う。しかし、この『ジュン』という作品はその従来の作成能力で同一ジャンルの作品を生み出せるものではなかったと私は思う。 であるから、石ノ森氏の感性が生み出した珠玉の一作で、手塚氏はその作品の持つ高度な魅力は理解すつつ、自分が生み出せない領域の作品であることも同時に理解したのだと思う。 この作品は、従来のマンガの持つストーリー展開を楽しむ作品でなく、絵画や音楽の鑑賞に近く次のない連続した絵(それ自体は、マンガなのだが)を見て感じ取る作品で有ると思う。そこに何を感じるか・・・そして、その絵自体はとてもナイーブで緻密かつ 抒情的で高品質で有る。 その特製から当時は男性ファンより女性ファンが大きく支持した作品ではなかったかと思うし、女性ファンとしてこの作品に接し、その後マンガデビュー(すでに、デビューしていた人も)した女流作家でその表現手法にこの作品の影響を受けた方は数多く存在していると私は思う。 また、氏自身この作品は実験的作品と言っているが、ここでの手法が後の氏の名作『リュウの道』『佐武と市捕物控』『サイボーグ009神々との闘い』などの作画で開花し、それらを生み出したとも言える。文庫版が現在発行されているので、接して損のない作品です。
10点(2008-01-24 13:33:10)
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