みんなのコミックレビュー Menu
no oneさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 127
性別 男性
ブログのURL https://www.jtnews.jp/blog/23806/
年齢 41歳
自己紹介 多少の恥は承知の上で素直に書きます。

表示切替メニュー
タイトル別 巻別
レビュー関連 レビュー表示レビュー表示
レビュー表示(評価分)レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示-
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示-
作者・関係者名言表示-
あらすじ・プロフィール表示-
統計関連 年代別レビュー統計-
好みチェック 作品新規登録 / 変更 要望表示-
人物新規登録 / 変更 要望表示-
(登録済)作品新規登録表示-
(登録済)人物新規登録表示-
【製作年 : 1990年代 抽出】 >> 製作年レビュー統計
評価順1
投稿日付順1
変更日付順1
>> カレンダー表示
>> 通常表示
1.  HUNTER×HUNTER
ありふれた少年コミックの多くが、戦闘の駆け引きがやや複雑なだけでストーリーそのものはひどく単調であるのに比べ、極めて入念にプロットが練りこまれている。その上戦闘描写も極めて複雑、かつスリリングだ。「念」という概念や、「GI」というゲームのルールの作り込みようにはほとんど偏執的な情熱が感じられる。主人公達の成長もさまざまな伏線が張られているだけに楽しみで、とくに純粋さゆえの危うさも感じさせるゴンがどう変わっていくのかが気になるところ。  ところで、休載について苦言を呈されることが多いようだけれども、個人的には別にかまわないと思う。冨樫信者ってわけじゃないけど、じっくり仕事をするだけ作品の質が上がるなら好きなだけ休んでほしい、というのが本当の気持ちだ。そもそも週刊連載自体が異常に過酷なわけで、編集部が冨樫を甘やかしているというよりは、これまでの漫画業界全体が厳しすぎたように感じる。才能を使い捨てるようなやり方を少しでも改めて、力のある作家を大切に見守るようになったのなら、むしろいいことだと思う。   〈追記〉それにこの作品の場合、たまにしか読めないことが逆に評価を吊り上げているような気がする。若くして夭折したアーティストが熱烈に支持されるのにも似て、連載が飛び飛びになることでじらされて、面白さが三割増しして感じられるんじゃないだろうか。「冨樫は天才」とよくいわれるけれども、他にもそう呼べる漫画家はいないわけではないと思う。
8点(2008-04-12 23:00:35)
2.  ハネムーンサラダ
完成度がどうこうというよりも、絵や台詞に通う血の熱さが半端ない。仕事や恋愛に対して、社会常識すら無視してただ“ほんとうのこと”だけを求める男女三人が織り成す、異色の恋愛ドラマ。普通に考えれば男にとって都合のいいはずの状況も、二人の女性キャラクターそれぞれが持つなんとも手に負えない感じがリアリティを生んでいる。二宮ひかるという人は、めんどくさい女を描かせたら天才じゃないかと思う。  掲載誌がヤングアニマルなのもあってかエロい描写も多いんだけど、二宮さんの作品を読むと、セックスを抜きにして恋愛を語ることのほうが不自然なんじゃないか、と思わせられる。テレビドラマとかにするのは難しいだろうけど、下手な恋愛ドラマよりかはずっと重みがある。作者自身の心血を注ぎ込んだからこその、代表作でしょう。
8点(2007-12-16 18:55:46)
3.  バキ
シンクロニシティによって、最強の死刑囚達がいっせいに脱獄して日本にやってくる――といういきなりトンデモ科学な説明で始まってびっくりしたけど、まあ普通に楽しめた。この辺りまでは。問題は『範馬』編で……。  もともと絶対ありえないネタばかりだったけど、催眠術だの「毒ガス」だの自由の女神が崩れかけるだので、いよいよ謎のファンタジーマンガと化してきた。電話ボックスのなかで戦っていたらボックスが逆さになった場面なんかは名演出(まあこれもありえないんだけど、ぎりぎり許せる)だったけど、それ以上の領域に踏み込むのは明らかに危険。誰も板垣さんを止める人はいなかったのかなあ?   あと、外伝の『性』。何なんですか? 作者が心配です。普通に心配。
7点(2007-12-09 21:42:24)
4.  花とみつばち 《ネタバレ》 
安野さんにしては切れ味に欠けている感じ。さくさく読めるんだけど、冴えない男が頑張っているというだけで話に深みがなく、ギャグについても無駄に下品なだけで普通。ラストに至っては登場人物が勝手に動いてしまったのかあるいは強引に終わらせたのか、完全に普通のラブストーリーになってしまった。きっとこのテーマではストーリーを広げるのも深めるのも難しかったんじゃないかと思う。
5点(2007-11-15 01:00:21)
5.  ハッピーマニア
Amazonの紹介文に「一家に一本!読むユンケル!」なんて書いてあって笑っちゃうけどわからんでもないなと思う。  重田加代子、というもっそい普通の名前の主人公なのだけれど、行動力がすごいというかイっちゃってるというかもはやポジティヴとかそういう次元なの? という強烈な性格の持ち主。自分の寝た男がろくでなしだとわかったときの、「ギャー最悪! 走ってくる! ちょっとあたし走ってくる!」という台詞に笑った。凹んで部屋にこもるとかじゃなくて、走るのかよ。  すべてにおいてこんな調子なので、読んでいるこっちまで元気になってくる。なにしろダメ男を渡り歩く話なのに、タイトルが『ハッピーマニア』だもんな。同じような題材でも『だめんず・うぉ~か~』とは明るさが違う(後者も面白いけど)。ダメ男にひっかかるのを「不幸」じゃなくて「幸せを探すこと」としてとらえるなんて、常人の感覚じゃないって。   テーマが前向きなだけの作品ならいくらでもある。だけどこのマンガはひとつひとつのコマ、台詞に、太陽のように明るいエネルギーがごく自然に満ちていて、それがページを開けばあふれ出してくる。読んだだけでこんなに元気になれる作品なんて、そうそうできるもんじゃない。安野モヨコという人はほんとうに素敵な才能に恵まれていると思う。
9点(2007-10-30 17:10:18)
全部

Copyright(C) 1997-2024 JTNEWS