1. 波よ聞いてくれ
《ネタバレ》 日常に疲弊しきっている時「そんなに言うなら琴欧州のブログでも読んで癒されてみるか」と思わせる作品。 去年、札幌で決して好みではないスープカレーなるご当地グルメを食してみたのは、この作品の功績。(口には合わなかったが) 9点(2018-04-15 02:27:20)(良:1票) |
2. スピリットサークル
《ネタバレ》 輪廻転生、復讐劇、青春群像、中二という要素をごっちゃにしつつも、一切のブレを感じさせない水上悟志の器用な作家性を、一巻からではあるが楽しませてもらった。 8点(2012-12-25 04:54:03) |
3. 銀の匙 Silver Spoon
《ネタバレ》 「鋼の錬金術師」で人気を博した荒川弘が、農業高校出身である自らの体験を基にした(とおもう)農高マンガ。持ち前の「ライトな絵柄だが、テーマの骨子は鉄筋なみ」という作家性が、異様に発揮されていて非常に面白い。 もし私が「何にでも影響されていた中学二年の頃」に、この漫画を見ていたら、間違いなく進路は農業系の高校だっただろう。食品加工科あたりに。 8点(2012-01-17 01:09:13) |
4. 東京喰種トーキョーグール
《ネタバレ》 「喰種」という人間の亜種のようなものが世界で息を潜めて生きているという設定と、タイトルについた「東京」という舞台縛りが、なんとも折り合いがついていないような気がするのですが 一見クールで線の細そうな主人公が時折見せる、世界と自分との有り様についての葛藤や決意が、真に迫る。 人間サイドと喰種サイドの攻防を、単なる善と悪とのバトルにしない展開も、けっこう稀有で読み応えがある。 そして・・・「嘔吐物を固形にしたような」「味のしない糊状のものを咀嚼しているような」などの、マズイ物に対してのイイマワシが、独特で面白い。 絵も、序盤から中盤にかけて作者のスキルがグングンと上がっていく様をみて「週刊連載、恐るべし」と実感しました。 7点(2014-10-16 14:51:42) |
5. ハンザスカイ
《ネタバレ》 「寸止め」の競技空手というイマイチ漫画として向いていなさそうな題材を、キッチリ描き切った作者は、タダモノではない。 読んでいて痛さや辛さ、そして清々しさまでが伝わってきます。 部活に明け暮れていた高校生のころ、軸足の裏のムケまくった皮だとか、青黒く腫れまくっていた脛だとか、思い出すなぁ。や、面白かったです。 佐渡川準。今までただの「ツッコミ激しい目のギャグ漫画家」とかテキトーに評していて、すんませんした。 7点(2012-08-27 05:06:48) |
6. ゴロンドリーナ
今までありそうで無かった、スペインを舞台にした「闘牛」漫画。 主人公は、恋人を失い生きることに絶望したビアン少女と、イワク有り気なヘンクツ中年。とりあえず、今のところ、どのキャラクターにも感情移入できない雰囲気ですが、絵と構成力に華があり、磁力があるように思える。 7点(2012-05-19 01:00:29) |
7. BUTTER!!!
《ネタバレ》 「マイナージャンルの部活漫画」というカテゴリの中でも、嫌らしい「狙った感」がない。軽くも重い高校生の内面を、見事にヤマシタトモコの軽妙なタッチが描き飛ばしたといったカンジ。「イケてる女子」と話しすぎて知恵熱を出した主人公が、異様に可笑しかった。 7点(2012-01-17 01:16:49) |
8. ねじまきカギュー
物語やキャラクターが、一瞬で沸点にまで達する演出が、実にヘンテコでカッコイイ。勢いを絵に乗せるのが、メチャクチャうまい中山敦支の真骨頂ですね。 ヤンジャンでの人気はソコソコのようですが…(掲載誌に恵まれていないのかも?) 7点(2011-09-28 00:56:35) |
9. あさひなぐ
登場する女子キャラ群を、薄っぺらい友情に落ち着かせない作者のヒネクレ方が面白い。 6点(2012-12-25 04:17:11) |