1. デビルマン
《ネタバレ》 これを20代で描いたということからも永井豪の凄さが伺える。 中盤まではホラー色があ強めの漫画と言った印象だが、終盤からラストまでの展開が凄い(良い意味で)。 最初は元気一杯なヒロインや自分を犠牲にして(正確にはちょっと違いますが)デビルマンに『戦って』と懇願する少女達を筆頭に人間サイドには善人が多く描かれ悪魔のエグさをこれでもかと見せつけますが、後半『悪魔は人間に憑依する』と言う事実を知り魔女狩りの如く『悪魔狩り』を始めた人間の狂気は作者の画力も相まって悪魔以上の醜さ(むしろ悪魔の方が優しく見える)を表現しています。 悪魔に憑依された自分を信じてくれた人々が、守るべき人間に殺された時に主人公が叫ぶ。『これが!これが!おれが身をすててまもろうとした人間の正体か!』私が見た中でも屈指の名シーンです。そして、唯一残っている彼の『守るべき人間』すら殺され(これを当時よく少年誌でできたなと感心)ながらも悪魔と戦うデビルマン。 人類は滅亡しラスト数ページは哀愁や虚無感と言った美しさ感じれました。これがあるおかげで数々のトラウマ級のシーンが存在する本作の印象が良い意味でだいぶ変わります。劇場エヴァ(旧作、個人的トラウマ)もラストこんな感じにすれば救われたかな? 正に漫画界屈指の名作。実写映画作ったスタッフは全員自分たちの行いを恥じ、二度と映像作品に参加すべきではない!!! 10点(2010-03-06 07:49:38) |
2. ドラゴンボール
我が心のバイブル、以上10点! 10点(2009-07-07 19:21:39) |
3. 天使な小生意気
《ネタバレ》 ギャグのレベルも高く、それでいてストーリー進行もしっかりしており中だるみもほぼなし。とにかく話の作り方が上手いです。 ただ惜しむべきは、あの表紙は大学生男子が買うには恥ずかしすぎました。 8点(2009-07-07 19:24:59) |
4. ARMS
《ネタバレ》 ストーリーは地球誕生の謎やら世界征服やらと広大で、矛盾点もそれほど無く良くまとまっていると思います。 相変わらずアクション部分の書き方は上手いですし、主役4人の性格がバラけており、誰か一人には感情移入しやすい(仲間内では武君が大人気)と漫画としての完成度は高い・・・・・ですが、中盤のテンポの悪さがかなり致命的で、同じ部分で購読を止めている方がまわりにたくさんいました。 超人能力を失い、敵の猛攻で瀕死の状態からの『くれてやる!』見開き3連発による大逆転は全漫画の中でも五指には入る名シーンなのですが・・・・ ラスト2巻の盛り上がりは尋常じゃないので、あと2~3巻分短くしていたらもっと点数高かったかな。 点数は6点ですが、コウ・カルナギと高槻の親父の格好良さに免じて+1点。 7点(2009-03-16 12:31:50) |
5. はじめの一歩
《ネタバレ》 沢村戦までは本当に楽しかった。一歩、鷹村をメインに置きながら木村、青木のタイトルマッチ(間柴vs木村は全漫画屈指の名バトル)と目白押しでしたが、最近は鷹村、木村、青木、は試合しても消化試合で出番が少ない。 そして何より敵キャラに全く魅力が無くなった。今までの敵キャラは掘り下げが非常に深く脅威をひしひしと感じることができ沢村はその最たるものだった。しかし、それ以降の対戦選手は一歩以外も含め浅いというか薄いというか、今までの様な脅威を全く感じない。今戦ってる(2010年2月)野性児も能力が『天才』の一言で強いんだがキャラが薄い・・・・てかジョーのハリマオの方がインパクトある。 試合の合間に挿入される日常生活も面白いが肝心の試合が・・・ねぇ。 マンネリ化している割にクォリティーは高いがそれでもかつての勢いは無い。これで板垣のA級トーナメント(とそれ以降のタイトルマッチとか)マジで描き始めたら本気で読むのが辛くなりそう。 沢村戦まではジョー<一歩だったが今の所ジョー>一歩になった。 ゴールは見えてるんだからそろそろテンポアップしてほしい。 色々言ったがまぁ面白くなくないのは事実なので6点。 6点(2010-02-13 21:17:06) |
6. トリコ
《ネタバレ》 安易に世界平和を掛けた攻防戦にせず、食材の調査や説明、料理などがバトルパートの箸休め的になっていてよし(最初は食材メイン、バトルがスパイス程度と逆でしたがどちらにせよ一辺倒になっていないのでまぁ良し)。 ただ、肝心の食事の描写が個人的にいまいち、バキの方が10倍は上手そうに見える(特にお肉)。 5点(2009-07-06 08:20:21)(良:1票) |
7. BLEACH
《ネタバレ》 死神偏の面白さも今や忘却の彼方へ・・・・・ キャラの立て方や卍解発動時の立ち絵は上手いと思うのですが、それ以外はダメ!特にエスパーダ偏になってからはストーリー構成がムチャクチャ。『強い敵出現!→なんの、コッチもパワーアップだ!!→今までは軽い小手調べだ!超絶パワーアップ!!』『実は俺には隠された能力が!!』『主人公ピンチ!→真の力が目覚める!!』何回同じ展開やれば気が済むの? キャラ立てが上手いと言ったが、結局味方側だけ(死神偏はそれが敵だったから良かった)、敵(十刃)には全然愛情入れている気がしないし魅力も感じない(唯一良かったグリムも今や遠い過去)。キャラ立ちしてる死神も、全員活躍させようとしてるせいで、上記のデッドループの餌食に・・・・一角負けたのっていつだっけ? 『十刃が○○人以上いたら世界が終わる』みたいな設定あったけど、副隊長に負けてるじゃん!!もう話長すぎて作者も忘れてる? 漫画全体を通しても上位に入れる位気に入ったキャラがいますが、それすらカバーできないお粗末マンガ、剣八対No5戦で完全に心が折れました。 2点(2009-07-07 19:18:45) |