1. よつばと!
《ネタバレ》 あずまきよひこさんによるほのぼの系日常漫画。ありふれているようでいて、かなりユニークな作品です。 回想シーンを一切交えずに、主人公よつばの日常の日々を順を追って丁寧に描写していくストーリー。脇役にフォーカスを移さず、常に主人公を交えるお話の展開。 非常に精緻でありながら、いままでのストーリーに出てきた小物がいっぱいに詰まった遊び心溢れる絵。どれを取っても素晴らしく、それを可能にする作者の技量と発想、なにより観察眼が秀逸だと思います。 出てくるキャラクターは誰もが常識的な一般人で、主人公もごく普通の五歳児(やや破天荒)。それなのに、彼ら彼女らが織り成す日常のストーリーは最高に面白い。満点です。 10点(2008-10-16 04:31:46) |
2. おひっこし
《ネタバレ》 無限の住人の沙村広明さんが描く青春ギャグストーリー。独特の台詞回しが面白いです。 表題作『おひっこし』はもちろんだけど、個人的には『涙のらんちょん日記』をこそ推したい。沙村さん好みの幸薄そうな美女を主人公にした怪作です。 9点(2008-10-17 21:45:46) |
3. のだめカンタービレ
《ネタバレ》 『のだめ』と『千秋』。 ふたりのタイプのまったく異なる天才の青春時代を描いた正統派音楽漫画。オーケストラの演奏の表現が面白く、素直に感動できる。良作。 8点(2008-10-16 05:24:52) |
4. 銀魂
《ネタバレ》 ギャグの波長が個人的にピタリと合うかんじ。 長期連載だから正直面白くない回もあるけど、声を出して笑ったことの多さでこの点数に。ハードボイルド侍とかドSコートとか、シンジを殴るとか大好き(笑) シリアスパートも嫌いではないです。 8点(2008-10-16 03:24:32) |
5. 夕凪の街 桜の国
《ネタバレ》 原爆の体験を静かに、淡々と描いた力作。 画力はある。物語にも引き込まれる。 本当なら8点つけてもいい出来なのだけれど、個人的にまったく納得がいかないのがこの漫画の『値段』。なんでこの薄さでこの値段になるんでしょう。面白いし、もっと売れてもいい本なのにいまいちマイナーになってしまっているのはこのコストパフォーマンスの悪さが原因じゃないかと思います。作者の責任ではないけれど、売り方を間違えている本だと思う。 7点(2009-03-11 17:24:18) |
6. 働きマン
《ネタバレ》 基本的に働くのが大嫌いで(もちろん働いてますが)働くことに金を稼ぐ以上の意義なんて見出したくもない自分にとって、この漫画の主人公ほど遠い存在もいないのかもしれない。 でも他人事として他人が頑張っているのを見るのは意外と面白かったりするんですよね。 7点(2009-03-08 17:22:45) |
7. ARIA
《ネタバレ》 火星にある都市ネオ・ヴェネチアを舞台に、水先案内人(渡し守のようなもの)の修行をしている女の子を主人公にしたSF…というよりファンタジーな漫画。 特にこれといった事件が起こるわけではない。同じく修行中の同年代の女の子たちや職場の先輩との交流が明るいタッチで描かれている。雰囲気を楽しむ漫画。 水と光と風の描写が美しい。奥行きと広さを感じる風景も良。 最近完結しましたが、最後もよかったです。 7点(2008-10-17 21:32:47) |
8. ハチワンダイバー
《ネタバレ》 “熱い”漫画を描くことにかけては日本最高峰の実力を誇る漫画家、柴田ヨクサルさんによる熱血将棋漫画。 面白いことは面白い。 ただ、やはり作風と題材にどうしても埋めがたいギャップを感じてしまう。将棋の81マスの決められたコマの中では、柴田さんの良さが活かしきれていない印象。延々と格闘技漫画ばかり描き続けるわけにもいかないってことも、わかるのですけどね。 7点(2008-10-16 22:08:46) |
9. 聖☆おにいさん
《ネタバレ》 世紀末の仕事を終えたイエス・キリストとブッダが東京にアパートを借りて住んでいる。 そんな設定のギャグ漫画。 日本の日常に溶け込んでいながらも、つい聖人ぶりを発揮してしまうふたりが面白い。 「気をつけて、さっきスッポンがそっちに向かったから!」 マホメットがいないのは、大人の事情でしょうね(笑) 7点(2008-10-16 06:20:29) |
10. SUGER
ボクシングの描写が個性的で楽しい。主人公の『天才』もよく描けている。ただ、通常パートの展開が個性的すぎてちょっとついていけないw 王道打破、意外性があって良いのですけどね。 6点(2009-03-08 13:14:43) |
11. ソウルイーター
スタイリッシュでオリジナリティ溢れる絵柄と個性的なキャラクターが素晴らしい。 ストーリーは普通。 6点(2008-10-17 23:19:41) |
12. みなみけ
『今日の5の2』で小学校高学年の少年少女をとても可愛く生き生きと描いて印象に残っていた桜場コハルさんによる、南家三姉妹とその愉快な仲間たちを描いた萌え系漫画。 個人的には『今日の~』の方が好きだけど、こっちもけっこう面白いです。 6点(2008-10-16 22:14:25) |
13. 嬢王
《ネタバレ》 この手の作品のヒロインってどうしてずっと処女を貫き通すんでしょうね。 そこだけがどうしても納得がいかない私はきっとただエロいだけ。 6点(2008-10-16 06:31:24) |
14. バジリスク―甲賀忍法帖
《ネタバレ》 個性的でヘンテコな忍術を駆使して闘うエログロ忍者バトル。 当時の日本人をちゃんと胴長短足でちんまりと描けるせがわさんの画力がすばらしいです。 6点(2008-10-16 06:27:27) |
15. デトロイト・メタル・シティ
《ネタバレ》 ちょっとイタい目よりなオドオド系一般ピープルな青年、根岸くんが悪魔系デスメタルバンドのリードヴォーカルをやるハメになった。そんな悪魔系のギャグストーリー。 アホっぽくて面白い。面白い…のだが、ちょっと下ネタに走りすぎで、正直ちょっとついていけない(笑)。あと絵にクセがあって若干好き嫌いが別れるかも。 6点(2008-10-16 06:11:47) |
16. もやしもん
独特の濃い絵柄 リアルなんだか漫画チックなんだかよくわからないキャラクターたち そんなキャラクターによって展開される農大の日常を舞台にしたお話 大絶賛する面白さとかじゃないけど、普通に楽しめます。 6点(2008-10-16 03:41:00) |